昨日(4/14)の記事の続きです。以下の朝日新聞4/14朝刊記事(有料記事なので全文は載せられません)からの引用です。
「ウクライナ」情勢に鑑みて、「ロシアの事情」を論じておられます。
爺様がこの記事で着目したのは「北方領土」の部分です。
ロシアの「ウクライナ侵攻」に対する「制裁措置」としてわが日本国も幾つかの制裁を科していますが、それに対するロシアの日本国に対する措置の一つとして「北方領土(四島)」の返還交渉を中止する・・・と通告されたようです。
しかし、インタビューを受けた「岩下明裕氏」は、「北方領土(四島)」返還交渉について、以下のように明確(明解)な発言をされています。(少し長いです。)
以下に、
(問)ロシアは日本に対して3月、平和条約の交渉を継続しないと言ってきました。北方領土問題はどうなるのでしょう。
(答)「交渉の話をする状況にはないし、島の引き渡しうんぬんは今の戦争とは関係がありません。
(問)どういうことですか。
(答)「この問題は安倍晋三政権の時に終わっています。残念ですが、淡い期待は捨ててください。プーチン氏にすり寄って翻弄された、安倍外交の失敗を真剣に反省することです。
「あのとき日本は(1956年の日ソ共同宣言で引き渡しに同意した)2島でもいいという方向になりかけた。でもロシアは、引き渡し後の島に日米安保条約が適用されないことを保証しろと突き付けてきた。日米安保は、米軍が日本国内どこでも展開できることが基本です。それに制限をつけろと。無理ですよね。下手をすると次は北海道を対象外にしろと要求しかねません」
「色丹島にはロシア人が3千人住んでいて、そのまま日本に戻っていたとしたらどうなるか、想像して下さい。もしプーチン氏が『日本の統治が悪くてロシア人が迫害されている、彼らを守るために軍事行動をする』と言い出したら?今回のウクライナがそうでしょう。恐ろしいシナリオです」
(問)どうすれば。
(答)「どうにもなりません。10年は今のままの状況を覚悟して、地域と元島民への支援をし続けるしかないでしょう。残念ですが」
安倍外交の失敗を見事に突いています。(引用文の赤字部分にある日米安保条約云々という部分。)二十数回に及んだ日ロ首脳会談(安倍:プーチン)で話題にはなれど日本が譲ることのできない日米安保条約の改定を迫られ安倍は答える術を持っていなかったのです。
これについては、同じく論者でもある「御厨貴氏」執筆の「安倍政権」に関連した単行本の中にも出てきます。その文中にはもっとわかりやすく直接的な書き方がされています。『4島でも2島でも返還したら「米軍」は基地を造るでしょ!・・・』とロシア高官は語ったと。
爺様の過去のブログでは何回となく書いたことですが、朝日新聞4/14朝刊記事を読んで、また思い出して書いてみました。
明日から、また、いつものとりとめのない記事に戻ります。
「さりげなく・・・- tomy2291.hatenablog.jp」をお読みいただき有難うございました。
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