書籍を読んで・・・。

 

 こんな記述があります。

 

 

 ・・・・・ JR西日本の新快速というのが、やたらに止まったり遅れたりするんです。理由を聞いたら、それまで地区ごとにばらばらに運行していたのを、相互乗り入れをして、播州赤穂から敦賀まで繋いでしまったからだというんです。区間を区切って運行していれば、どこかで車両故障とか人身事故とかあっても、他のエリアは問題なく運行できる。でも、全部一本で繋いでしまうと、はるか遠方でトラブルが起きても、全線が一斉に止まってしまう。どうしてそんなことをするのか聞いたら、相互乗り入れをすると、車庫が要らないからなんだそうです。

・・・・・ ああ!

・・・・・ 区間を区切って運行していると、車両を止めておく場所が要るでしょ。でも、電車が全車両線路の上を動いているようにすれば、」車庫が要らない。車庫のあった土地を売れば金になる。そうやって効率化と収益増大を見込んでやってみたら、交通機関としてのリスクが一気に増大してしまった。区間を分断しておいたのは、安定的な運航のためのリスクヘッジだったんです。一区間が機能停止になっても、他は生きているようにしてあった。潜水艦の遮蔽壁と同じです。どこかに浸水しても、壁があるから、船は沈まない。でも、今進めている効率化はだいたい潜水艦の遮蔽壁を撤去して、空間を効率的に使おうというような話ばかりです。だから、システムとして極端に脆弱になった。そういうことが日本中で起きていると思う。最初は効率化された、コストカットできた、金が儲かった・・・・・と喜んでいたけれど、思いもかけないトラブルを生み出してしまった。そういうことがいっぱいあると思うんです。この失敗事例の研究をしないと、制度改革をやったことの意味がない。

・・・・・ そうですね。だから、アベノミクスに対してムキになって「いや、こっちの方が成長する」みたいな政策を何か出すよりは、そういう今までの議論の仕方そのものが間違っていたというようなかたちでいかないと。

・・・・・ 必要なのは、プランAに対してプランBを出すのではなくて、プランAを出してきたあなたの頭の中の中身に一体どれぐらい信頼性があるのかを問うことだと思います。一体あなたの起案したこの政策にはどれぐらいの信頼性があるのか。その為にはこれまでの政策の通算成績を見るしかない。打率二割だったら、今度のプランAもたぶん八割の確率で失敗すると予測できる。分かった上で、でもこれでいってみようというのならいいんです。打率を隠しておいてプランを出すのはよくないと僕は言っているだけです。政策の通算打率を出すというのは、目の前のプランAに対して「対案を出せ」とか凄むことよりも、ずっと優先順位の高いで政治課題だと思うんです。プランそのものの整合性よりも、それを思いついて、それを推進している人間の頭の中身を査定することの方が優先する。当然じゃないですか。そうすれば無用のリスクは避けられると思うんですけどね。 ・・・・・

 

 

 「安倍晋三が<日本>を壊す この国のかたちとは ― 山口二郎対談集」から、山口二郎氏と内田樹氏の対談から抜粋しました。

安倍晋三が〈日本〉を壊す──この国のかたちとは:山口二郎対談集

安倍晋三が〈日本〉を壊す──この国のかたちとは:山口二郎対談集

 

 

 

 読んで頂いている皆様、思い当たるふしはありませんか? 大規模な化学工場などで、かなりの頻度で「大事故」が起きる。「今までに経験したことのない事故だ・・・」との事後談を聞くことも多い。

 その事故の原因は多々あるのだが、見過ごしてはならないことの一つが、製造現場を守っていた「老練技術者」の退職やリストラだ。

 長年携わっていた「経験と勘」から、事故に至る要因や兆候(マニュアルなどには無く、肌で感じ取るようなものも含んで)をいち早く捉えて(感じとって)対処してきたことが事故防止に繋がっていた・・・ という。

 

 

 それぞれの事象は全く異なるが、その根底に流れているものには「共通するもの」があるように思う(上手く書き表わせないが)。

 

 「上手く書き表わせないが・・・」などという語句を使うのは、ブログにはご法度の行為・・・とか言われますが、殆ど「日記」のつもりで書いているので悪しからず! もともと、「はてなダイアリー」で長く過ごした者なので・・・。

 

 

 この書籍からの抜粋(転記)は、何回か予定しているが、その時期は何とも言えない私の都合に依存する。

 

 

 

 今日もお天気悪い。雨が強弱を繰り返しながら降り続く。

 

 今日のボランティア活動(養護学校に通う障がい児の通学介助ボランティア活動)は、またまた、先週に続いて「通院」のため中止となった。来週こそ元気な顔を見たいものだ。

 

 

 今日も明日もゆっくりのんびりいきましょう。