さりげなく・・・

「何で?そうなの!?違うじゃん!」を綴ります。

NHKの世論調査によれば・・・。

 

 今日も気温の低い一日だった。風が幾分弱かった。

 

 また、中東の方では「テロ」でしょうか? 「爆発」があったようです。

 

 

 NHKの今月の世論調査によれば、安倍内閣の支持率が下がったと言う。そうは言っても50%台をキープしているので、どこかのお国とは比べ物にならない高い支持率だ。

 

 ただ、「TPP」、「年金」、「カジノ」の各法案は、国民には「評判」が悪いようで、あまり「数」にモノを言わせて強行すると、後で命取りになる恐れも無きにしも非ず。

 野党が弱いから政権がひっくり返ることはない・・・と安心感を滲ませていてはいけません。

 政権は取れていても、与党と野党の議員数が拮抗する状態になれば、決めるものも決められなくなることはご承知でしょう?

 

 

 

十二月九日、十一日の記事からの続きです。

 同日と同様に、この所数日の記事の題材としている事柄を、より的確にお伝えできればと思い、愛読月刊誌に寄稿された専門家による記述を引用させていただくものです。

 

 

「世界一月号」 

世界 2017年 01 月号 [雑誌]

世界 2017年 01 月号 [雑誌]

 

 

 「奇怪なラブコールヘの同調」 神保太郎 P.37~

 

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 ドナルド・トランプ氏が米国大統領に決まってから、「日米同盟」や「信頼関係」という言葉がさかんに飛び交うようになった。同盟や信頼が危うくなったからだろう。先述したように、安倍首相は、当選後のトランプ氏に外国の首脳として真っ先に面会を許された。

 「まさに今、人事で大変お忙しいときに時間を割いていただいた。二人で、本当にゆっくりと、じっくりと、胸襟を開いて、率直な話ができたと思っている。(中略)共に信頼関係を築いていくことができる、そう確信のもてる会談だった」。

会談の後、興奮冷めやらぬ表情で語っていたが、信頼関係とは、通訳を交えた一時間半ほどの初対面の会話で確信できるほど、お手軽なものなのか。五〇万円もするゴルフのドライバーを贈呈し、トランプ氏から「アメリカを、偉大な国に、再び」と書かれた選挙キャンペーンの帽子をもらった。 

世界は、こんな男がアメリカの大統領になって大丈夫か、と疑念をもって見つめている。そんな時、日本の首相が真っ先に駆け寄り、「信頼できる指導者だ。私は確信した」と世界に向けて太鼓判を押した。これではまるで「ご機嫌取り」ではないか。可愛い奴と思ってもらいたい日本の首相と、外交舞台でヨイショが欲しい米国大統領。お互いの事情が噛み合ったイベントだが、独立国としての尊厳はどうなったのか。

 日経は「会うこと自体が成果」と書いた。産経は「同盟維持端緒つかむ」。読売はアーミテージ元米国務副長官に語らせ、「早期の安倍会談 大きな意味」と見出しに打った。「安倍首相は次期大統領と直接面会を果たした初のリーダーとなり、私も誇らしく思っている」とアーミテージ氏は言う。日本の首相が最初の訪問者に選ばれたのが、なぜ彼にとって「誇らしい」のか。元祖ジャパンハンドラーともいえるこの人物は現役の頃も日本にあれこれ指図していたが、退職後も外交顧問かのような振る舞いをしている。そんな人物の意見を日本のメディアは読売に限らず、ことあるごとにお伺いする。

 日本はいまだ占領下、と思えば納得がいく。宗主国のトップが馴染みのない人物に変われば、首相は飛んでいってごあいさつ。一番に会ってもらえてうれしい。「日米同盟の維持」が大事と言うが、同盟とは対等な関係が条件のはずだ。行動の軽さを自覚できない首相。それに調子を合わせるメディア。存在感が希薄な国会。日本に思考停止が起きている。

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 政権の批判勢力であるべきメディアが、「政権に調子を合わせている」。

 

 今日の引用文で筆者が言いたいことは、

 引用文中にある『行動の軽さを自覚できない首相。それに調子を合わせるメディア。存在感が希薄な国会。日本に思考停止が起きている。』。

 この部分に集約されていると思う。

 

 

  読みいただいた皆さんはどんな感想やお考えをお持ちだろう。

 

 

 

 明日もゆっくりのんびりいきましょう。