もう一か月ほどまえのこと。
その日の福祉ボランティア活動(福祉車両運転)の利用者さんは、いつもの病院通院の前に、横浜泉警察署(横浜市泉区にあり、この地域を管轄する警察署)に立ち寄ってくれ・・・という依頼だった。
泉警察署に着くと、利用者さんが、不自由な足を引きずりながら介助役の奥様と向かったのは、警察署敷地内に隣接する「泉区交通安全協会」の建物だった。(「交通安全協会」は、運転免許にかかる色々な手続きを代行している団体で、全国にある。)
福祉車両に乗車の際には、警察署へ行く「要件」は聞かなかったのだが、何かの刑事事件の用事と思っていた、が、その「要件」がはっきり分かった。「運転免許返納」だったのだ。
しかし、その「返納手続き」もかなり時間を要して、約30分後、福祉車両に戻られたときに開口一番「私も無免許者になった・・・」だった。加えて、「こんな体じゃ運転なんて出来るわけないもんね・・・」とも言われた。
高齢者の交通事故が連日のように報道されている。その原因は、「逆走」や「アクセルとブレーキの踏みちがい」・・・など。
福祉ボランティア活動で「福祉車両」を運転していても、時々「遭遇」するようになってきた。
一方通行路を逆走してきて対向車と鉢合わせになって立ち往生。一方通行を指摘してもうまく理解できていない言動や行動。加えて、うまく後進できない運転技術。勿論、幅寄せして対向車とのすれ違いなど至難の業。
中央線をはみ出して対向車線を堂々と走行し、方向指示を出さず右折や左折。もう、ありふれた光景になりつつある。
黄信号になって、交差点中央に止まらないように慌てて交差点を通過するなんて「かわいい」もので、赤信号で交差する車線からクルマが出始めている時に、堂々と信号無視で交差点に入る、それもかなりのスピードで。という、なかなかの強心臓の持ち主?も時々居る。
こんなことを家族に話してみた。
日ごろ、買い物や、悪天候の時の最寄り駅までの交通手段で「いつもお世話になっている」はずの「者ども」から一斉に、
お父さんは、いつ、クルマ止めるの? 免許はいつ返納? (かみさん)
オヤジ!そろそろクルマ止めなよ! 「事故」起こさねぇうちに・・・。(息子たち)
今のところ、危ない! と感じたことは無いけど、「認知症」って進行が早いそうだから・・・(息子たち)
などなど・・・。
いつの間にか「認知症」にされそうですが・・・。
日ごろボランティア活動している社会福祉法人では、七十歳になったら活動はご遠慮いただく規定とか。
事務をやっている少し若めのおばちゃんに話してみたら、「ウチのじいちゃんなんかもう大変!、免許証隠したり、大げんかしたり・・・、最近、ようやく自覚したみたい? 自分のクルマ処分したから、でも、免許返納してないけど・・・」。と苦労話を聞かされた。
実は、自分自身でも、「免許返納」のメドをつけている。
愛車「ブルーバードシルフィ」を処分する時が「免許返納」の時だと。
そうは思いながら、せっせと整備するものだから、経年劣化に伴う「サビ」など数か所を除けば、エンジン快調、燃費まずまず、エアコン快適、ボディに傷へこみなし・・・。2005年製造の総走行距離105,000キロを超えても良い走り!。
これじゃ暫くは「免許返納」は無いかも?。
もう一つの「免許返納」メド(ターゲット)は、七十歳。 あと4年!。
どっちが早く到来するか? どっちでも良いが、できれば、愛車「ブルーバードシルフィ」は、他の方が継続して乗れる程度を保ち続けていてほしいとも思う。
今日も明日もゆっくりのんびりいきましょう。