「エチオピア」の選択は、正しいと思う。
エチオピアは墜落したエチオピア航空のボーイング737MAX8から回収したブラックボックスをフランスに送った。事故原因を突き止めるためだが、アメリカにとっては面白くない事態となった。
この決定は、同型機は安全と述べていたアメリカは「事故原因の特定において信頼できない」と判断されたことを示しているとブルームバークは記した。
引用文にある、「面白くない」という表現は、誤解を招くかもしれないが、少なくとも、各国が「飛行停止(禁止)」の措置を取る中で、最後まで「安全」を言い続けた「アメリカ」に、事故原因究明を委ねることは不適切だろう。
特に、「自国第一主義」を高らかに掲げる「トランプ帝国」だ。
数日前の爺さんの記事にも書いたが、「第三国」での事故原因究明が望ましいことは、誰の目にも明らかだと思う。
ただ一つ、気になる事は、フランスには「エアバス社」がある。「ボーイング社」の事故を起こした「B737型機」と真っ向から競合する「A320型機」の製造元だ。
フランスには、中立・公正な取り組みが期待(要求)される。
と、ここまで書いて、幾つかのニュースサイトを見てビックリ!
米ボーイング(Boeing)は、ここ数か月で2件の墜落事故を起こした同社737MAX型機に搭載されている失速防止システム「MCAS」を10日以内に修正する。業界関係者2人がAFPに明らかにした。
MCASはMAX型機に搭載された新機能。ライオン航空の事故では初期調査の結果、MCASの誤作動が原因だったことが示唆されていた。MCASについては、米国の操縦士数人からも問題が報告されており、米連邦航空局(FAA)はボーイングに対し4月までの修正を命じていた。
「迎角を検知するセンサーか、センサーが検知したあとで自動的に機首を下げさせる仕組みに不具合があったのではないか」
エチオピアの墜落事故の現場で機体がほとんど残らないほど激しく炎上していたのも、離陸直後で機首は上がっていて実際には失速していないにもかかわらず、システムが失速していると誤認し、自動的に機首を下げて速度を上げた結果ではないかとの見方だ。
「時速600~700キロの高速で地上に激突したため、バラバラになったのでは」(小林氏)
安全のために導入したはずの新システムがあだとなった可能性が高いというわけだ。
こういった状況に追い込まれていても、尚、「安全」と言い続けた「ボーイング社」と「FAA:米連邦航空局」は、一体、どんな組織なんだろう。
やはり、フランスでの、中立・公正な「ブラックボックス」に記録された内容の分析が望まれる。
撮影地:横浜市泉区(2019/03/12)by PENTAX K3
今日も明日もゆっくりのんびりいきましょう。