国会は既に閉じたとは言え、色々と話題には事欠かかない。しかし、こうやって何かと話題(問題)を拾い上げて国民の気を「政権」に向かせる事に努力しておられるマスコミの皆さん(特に『書き物』のほうですが)には感謝しなければならないと思う。
見方を変えれば、「政権」は休むことなく、否が応でも「対応」に迫られている訳で、そうでなくても、強引な国会運営と疑惑を隠し通すことに終始した「ツケ」が回ってきた格好で・・・。
【 ★今日の記事★ 】
1.「とても気になる、どう考えますか?」
この程度のことは「よくある・・・」とか言い放って、助け舟か突き放しかよくわからない対応をする方もおられて、それが、また、誤解を招く事態に発展して・・・と、混乱状態にあるようだ。
ICレコーダーに一部始終を録られていたのが致命傷だ。反論のしようがないです。
加えて、誰もが予想する古~い手法の「入院」という禁じ手も早々にとりました。しかし、そう簡単に幕引きができるだろうか? (治療加療が必要な「入院」なのであれば、この部分の記述は削除させていただく。)
「都議選」に影響出そう。
奇しくも、今日、午後、日本記者クラブで「前川さん」の会見がある。新しい事実の有無もあるが、それ以上に、「ブレない前川さん」の語りに期待がかかるだろう。
2.「言いたいこと(1.と関連あり)」
日本記者クラブでの「前川さん」の発言、ブレてません。安心しました。
その後の、夜のBSフジの番組での、時事通信社の「田崎史郎」さん。私の記事でよく話題にする「時事通信社の方」ですが、地上デジタル放送の「TBS:ひるおび」では、政権寄りの発言(政権を悪く言わない)が殆どで他のコメンテーターからは、いつも、「袋叩き」状態です。
しかし、BSフジでは他の方がおらず独演状態のせいもあって、日ごろの不満を爆発させたようなご発言でした。が、読売新聞といい勝負です。
まあ、「アベ」と年に数回ご会食される方ですからね。悪くは言えないでしょう。(新聞各紙の「首相動静」記事を調べればわかります。)
まだ読み終わらないこの書籍から一部引用させていただく。「メディア」に関連して。
安倍晋三が〈日本〉を壊す──この国のかたちとは:山口二郎対談集
- 作者: 内田樹,柳澤協二,水野和夫,山岡淳一郎,鈴木哲夫,外岡秀俊,佐藤優,山口二郎
- 出版社/メーカー: 青灯社
- 発売日: 2016/05/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『メディアは危機感を持つこと』 (下線は筆者が付加しました)
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外岡
今、起きていることは何なのか、それを突きつけていくメディアの役割はすごく大事だったと思う。毎年、3・11になると人間ドラマを思い出して感動し、それが過ぎるとあとは忘れてしまう。今の日本社会の日常そのものを表している。お互いを支えあう力がすごく落ちている気がします。
山ロ
メディアの役割といえば、被災者の受難を忘れてはいけないとか、そこに光をあてる、掘り起こす作業は必要だし、また、原発事故の本質は何だったのか、分かってないことに迫っていく作業も必要でしょう。しかし、新聞やテレビは、5年も経つと、視聴者や読者の反応が弱くなるから、取上げげなくなる、ということになるんでしょうかね。
外岡
今、福島の避難民が10万人。もし、ヨーロッパのように、10万人の難民が日本に押し寄せてきたら、大変な出来事です。忘れるなんてことは考えられない。メディアが震災避難民を取り上げなくなっている、ということは、やはり、メディアの力が落ちているんでしょうね。
山口
言葉の分からない難民が10万人押し寄せてきたら、確かに大問題になりますね。福島の避難民10万人については、避難民だと思っていないんでしょうかね。
外岡
沖縄の基地で毎日抗議する人を、本土のメディアは取り上げてこなかった。問題がないことにしてきた。同じように、福島についても、メディアが問題を見えなくしている。メディアが役割を放棄しているからだと思いますね。これは問題だと、メディアが提起していくしかない。
山ロ
メディアが世の中に対して問題提起する積極性を失っているように思えてなりません。たとえば、原発事故のさいの吉田調書を朝日新聞がスクープした。見出しの立て方にすこし問題があったかもしれませんが、一歩間違えば東日本が壊滅するところだった、ギリギリの瀬戸際まで行っていたという大変なスクープでした。それを朝日はあとで誤報だとした。なぜああいう対応をしたのでしょう。
外岡
1面記事では、吉田調書で「退避しろ」という指示が、混乱の中で十分に伝わらなかったことを語っているだけなのに、東電社員が「命令に違反し、撤退した」と解釈していた。その限りでは記事としてまずかった。ただ、吉田調書を取り上げなければ、あれだけ現場が混乱し、危機に直面していたという重大事実を誰も知ることはなかったし、2面では全体像を伝えていて、ニュース自体の価値はきちんとしたものになっていた。
山口
現場の記者の力はまだまだあると思いますが、デスクとかもっと上のトップ・エディターの判断力が落ちている、ということでしょうか。外岡さんもゼネラル・エディター(GE)をやられていましたが。
外岡
私かGEになったのは、第1次安倍政権のとき。そのときも政権からの風圧は強かった。政権によってずいぶん違うようですね。第2次安倍政権になるともっと強くなった。特にテレビの報道内容について注文をつける姿勢が目立つ。メディアの幹部も感じているんじゃないでしょうか。
山ロ
メディアもがんばってほしいんですが、新聞は認可事業でもないのに、忖度したり自主規制したりするようになると問題ですね。外岡さんの後輩たちはいかがですか。
外岡
テレビと新聞はスクラムを組んで、お互い批判すべきところは批判し、しかし、表現の自由を守るところでは、一緒にやっていくべきです。新聞はテレビ報道を批判的に論じるのではなく、ただテレビ番組の紹介をする傾向に流れている。
麻生さんが、ナチスのやり方を学んだらいい、と言いましたね。あれが引っかかっています。その危惧をすごく感じますね。ナチスはワイマール憲法の中から出てきた。そういうことがありうるのだという危機感を持って政治を見ていなければならないと思います。あっという間に全体主義的な方向に変わる、ということを常に考えておかなければならない。その点では、9条も大事だけど、表現の自由とか思想の自由とか、基本的人権がいかに大事か、空気みたいに享受してきたけど、それは常に闘っていないとなくなってしまうんだという危機感を持っておくこと、特にメディアで働いている人たちは、危機感を持ってほしいと思いますね。
山口
さっきのミルの言葉ですね。基本的人権は、少数者の居場所と自由を確保するという意味でもある。
外岡
多数派でも間違える可能性がある。ソクラテスやキリストを迫害した人たちは、それが社会の善であると思っていたわけですね。でもそうではないんだ、ということを人間は経験してきた。
山口
安倍政権の危なさはいろいろあるけど、1つは、これまで中立的で尊重されてきた専門機関の内閣法制局を直接、政治的なコントロール下におくことに踏み出した。
外岡
NHKについても同じですね。
山口
内閣法制局長官の人事を政権の都合のよいように動かしたり、NHK会長に権力者の友だちを任命したりしてはいけないとか、法律にはどこにも書いてないけど、慣習として、ある種のルールとしてみな守ってきた。安倍という人は、法律に書いてないことなら何をやってもいいと思っている。それと多数支配が結びついている。これは、ミルが危惧した多数の専制の表われですね。行政権の拡大は、まさにナチスの手口になる。
外岡
行政権は裁量権をできるだけ少なくして、人によってぶれないようにしている。それが法的安定性につながる。そこを恣意的に変えようとしてきたのが、ここ数年間の安倍政権のやり方ですね。安倍政権を批判すべき論点としてはすでに出尽くしている感があるのに、それが声になって反映されてない。メディアがもっときちんと議論すべきことだと思いますね。現状追認でよしとするメディアがあって、そこに収まってしまっているのが現状じゃないですか。公共放送のNHKもそうなりかねない。今、政権批判を黙らせるという政権側の姿勢が強まっているので、市民の側がメディアにいる人間を応援する、励ますということも大事ですね。
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一年以上前に発刊された書籍なので、多少、現状に即していない箇所もあるが、現状の「安倍独裁政権」の所業を言い当てていると感じる。
明確に、このメディアは、「政権広報室」と感じ取れる場合、「少し距離を置いた・・・」と感じ取れる場合など、それぞれ一様でないが、それを、我々市民が感じ取り、批判したり賛同したり行動することも必要なのだろう。
「出会い系バー」報道で、当該新聞社に読者からの様々な言い分が寄せられたのは、そんな市民の行動の一つだと思う。
ようやくこの書籍の読破が近くなってきた。できればもう一つ引用させていただきたい箇所がある。かなり長文になるので掲載可否&掲載日は不明。
3.「写真」
福祉ボランティア活動の行き帰りに撮りました。これでもかこれでもかと「アジサイ」が咲いていましたが、それは、撮りませんでした。
レンズ:TAMRON AF ASPHERICAL XR LD [IF] 28-300mm 1:3.5-6.3 MACRO
+ KENKO MC UV SL-39
撮影地:横浜市泉区 2017/06/23
4.「ボランティア活動」
今日は福祉車両運転のボランティア活動がありました。利用者さんは、もう、長~く利用されている方で、対応も楽でした。
当然、私だけでなく、他のボランティアが担当することもある訳で、他のボランティアが担当した時の様子を話してくれました。詳しくは書きませんが、チョット驚く対応をされることが増えたそうで・・・。世の中の風潮を見事に反映しているようだ・・・とも言っておられました。
納得です。新しくボランティア活動を始められた方々と雑談していると、そんな一面を窺い見ることがあります。
5.「終わりに」
もう週末です。空梅雨気味ですが、そろそろ梅雨本来のお天気になる・・・とお天気おじさんは言っています。
明日もゆっくりのんびりいきましょう。