我が家は、皆様の大嫌いな」朝日新聞」を購読しています。
その「朝日新聞」の「政治関係」の記事が書かれている紙面の片隅に『首相動静』という小さな欄があります。(総合4面の左下の片隅にあります。)
その名が表す通り、首相のその日一日の行動が大まかに読み取れるような、「どこに行った」「誰と会った」・・・という記事です。
(他紙も名称は異なるが同様の記事はあると思います。)
今朝の朝刊には、昨日、夕刻からの「会食」について、以下の首相の行動が記されていました。新聞記事をそのまま抜粋して書きます。
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午後6時41分、東京・京橋の日本料理店「京都つゆしゃぶCHIRIRI」。
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とありました。
他の「報道関係者」とある方々のお名前は記事からは読み取れませんが、実名を載せられた4名の方々を見ても「報道の中枢」におられる方々ばかりです。TVの報道番組やワイドショーなどでお馴染の方もおられます。
この会食(会席)は、政治日程に一区切りがついた時(今回の場合は「通常国会閉会」だと思うが)などに催されることが多く、年間数回催され、会食(会席)の時刻も毎回ほぼ同じです。
会食(会席)の内容は「容易く想像」できますが・・・。
TBSテレビの番組の「時事放談」でお馴染の、評論家の「御厨貴(みくりやたかし)」氏は、自身の著書で以下のように書いています。
著書名:「安倍政権は本当に強いのか 盤石ゆえに脆い政権運営の正体」
P.67~
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これまでの政権ではごく親しい記者や評論家と個人的に会うことはあっても、各社総なめで、しかもあらかさま形で食事会を催すなどということはありえませんでした。
一方マスコミ側も呼ばれても行きませんでした。メディア側の人間が権力に近いとわかった段階で、その報道の中立性が疑われたからです。会食の場で政権批判など絶対しないでしょうから、いわば権力の「太鼓持ち」と見なされたわけです。ところが、そんな空気は今や雲散霧消してしまいました。
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私は数年前、『首相動静』でこのような記事を読んだ時に、どこに持っていけばいいのかわからない「言いようのない怒り」を感じました。
私のような、「浅学のどうでもいい爺さま」にはわからない(理解できない)事柄がこの世の中には沢山あるでしょう。世の中も随分変わってきているのでしょう。でも、このような、報道の中枢にいる者たちの行動は、到底理解できません。
きっと、首相の「仲の良いお友達?」なのでしょう。しかし、首相であり続ける間は、このような会食(会席)は避けるべき・・・と思うのです。
私感ながら、「報道」の『大本営化』が急速に進んでいると感じます。
今日も雲が多めながら穏やかなお天気です。
今日も明日もゆっくりのんびりいきましょう。