さりげなく・・・

「何で?そうなの!?違うじゃん!」を綴ります。

独特の香りが漂い始めた。

 今年も「独特の香りが漂い」始めた。「金木犀」だ。我が家から歩いて1分くらいのところにある。やはり、「秋」の訪れなんですね。

 

 まだ「色づき」がイマイチ。花も少ない。

 それもそのはずで、夏少し前に「枝葉」をバッサリと「剪定」されてしまった。

 今年は「どうかな?」と思っていたが、小さく少な目ながら見事に花をつけた。「香り」もいつもと同じで周辺に漂っている。

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 さて、そういうことで今年も「夏」は過ぎ去っていったが、今年の夏もこの2冊の本を読み返した。毎年「夏」になると読み返す。もう何回読み返しただろうか?

 

 書籍(1)

隠された証言―JAL123便墜落事故

隠された証言―JAL123便墜落事故

 

 

  書籍(2)

御巣鷹の謎を追う -日航123便事故20年- <DVD>

御巣鷹の謎を追う -日航123便事故20年-

 

  今年は、あの事故から30年という事で、TVでもいくつかの特集番組があったが、この2冊の本に書かれているような「事故原因の謎」については殆ど触れられていなかった。

 

 何回読み返しても、ここまで読んでくると、この記述で立ち止まってしまう。

 

 書籍(2)P.350~

 『前橋地検の報告書に対する評価』

 事故調の報告書には、前橋地方検察庁も困っていたようだ。
 前橋地検ボーイング運輸省航空局、日航の関係者全員の不起訴処分を決定したため、「8・12連絡会」は不起訴理由を明らかにする「説明会」開催を申し入れた。その説明会は1990年7月17日に五時間にわたって開かれた。注目すべきはこの事故の捜査を担当した検事の報告書に対する評価である。担当検事は次のように述べている。
 「私はいろんな角度から捜査した。それで11月までずれ込んだ。その結果分かったことは、修理ミスが事故の原因かどうか相当疑わしいということだ。事故原因はいろんな説がある。タイ航空機のときは、乗客の耳がキ―ンとしたという声があったが、今回にはない。圧力隔壁破壊がいっぺんに起こったかも疑問である。
 まず、ボーイング社が修理ミスを認めたが、このほうが簡単だからだ。落ちた飛行機だけの原因ならいいが、他の飛行機にまでおよぶ他の原因となると、全世界のシェアを占めている飛行機の売れ行きも悪くなり、ボーイング社としては打撃を受けるからだ。そこで、いち早く修理ミスということにした。
 事故調査委員会の報告書も曖昧と思う。みなさんはわれわれが本当に大切な資料を持っているように思っているが、資料は事故原因については事故の報告書しかわからない。それを見ても新の原因は分からない。それ以上のことは、法学部出身のわれわれに分かるはずがない。われわれが調べたのは乗っていた人の調書等、日航の調書、飛行機の破片、遺体の資料等、キャビネット二〇本以上もある。それは見た。でも何もわかりませんよ。今日これから資料をお見せしてもいいです」

 このように担当検事は、日米間の政治決着を示唆する発言をしている。いろいろ問題があるのは百も承知だが、これ以上どうすることもできないといっているようなものだ。そして、報告書については、とても評価できるものではないことも分かっていたのである。藤田氏はこの話に関連して面白いことを言った。「結局、事故調は日米両国のだれも起訴されないように、わけの分からない『報告書』をつくったのかもしれない」と。

 

 書籍(1)P.331~

  とくに昨年(2005年)は、この日航123便事故事故発生から20周年に当たり、報道関係では多くの特集番組が組まれた。中でも東京のTBS系、フジテレビ系では、それぞれ2時間を超える特集番組が組まれ、これらの番組の中では、事故調査関係者の新しい証言が明らかにされた。

 その結果、本書のタイトルも「隠された証言」でなく、「隠さざるを得なかった証言」とさえ思うような状況になってきた。

 新しく入手できた記録を精査すると、「急減圧はなかった」「客室を風が吹き抜けなかった」「異常発生後も騒音がなかった」「機内アナウンスも聞こえた」、など急減圧を否定する言葉を見ることが出来た。さらに生存者のテレビ・インタビューで「夏の服装でも寒くなかった」という証言が明らかにされた。これは明白に急減圧の存在を否定している。

 さらに注目されたことは、これらの急減圧を否定する証言を日本の事故調査官や防衛庁医官だけでなく、アメリカの国家安全委員会(NTSB)もかなり早い段階で知っていたという事実である。

 それにもかかわらず、修理ミス、隔壁破壊を主張し続けてきたことに大きな不信感を抱はざるを得ない。

 

 「人の命は地球よりも重い」と言ったのは、どこかの国の大臣だ。500人以上の人の命が失われたのである。このような、「事実を否定する」かのような事故調査報告が許されるはずはない。

 と、私は常々考えている。前橋地検の検事の言葉が重い。

 

 

 明日は久しぶりのボランティア活動。福祉車両運転だ。お天気は「雨」のようだ。車椅子を利用される利用者さんのようだ。利用者さんを雨に濡らすことの無いよう細心の注意を払おう。そうすると、自分が雨に濡れてしまうのだが・・・。

 

 最後に、画像を一枚。

 話題の「オスプレイ」の飛行中の画像。我が家の少し東側上空を相模湾方面に飛んで行った。

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 お天気が悪かったのでよく撮れていない。横田基地や厚木基地に飛来しているのは報道などで知らされているが、飛行中の画像は、なかなか撮れなかった。

 

 

 明日もゆっくりのんびりいきましょう。